まだまだ子ども食堂熱は高いようで、全国キャラバンをして子ども食堂を広げる活動が始まりました。

そんな中、子ども食堂を閉店するところも出て来ています。

理想と実力のギャップです。

子ども食堂は参入障壁が低い活動です。

しかし、飲食業でもあるので、それなりの運営ノウハウが必要です。

お店なので立地条件が重要です。

広報、宣伝活動を上手にしても「中身」がともなわなければリピーターにはなってくれません。

「中身」であるお料理、サービスを充実させようとしても所詮は素人ですから限界があります。

継続するためには経営能力が必要という当たり前のことが、そろそろ語られても良いと思います。

大阪市から電話がありました。

子ども食堂を食事が出来て、勉強も教えてもらえる「子どもの居場所」として広げることについて意見を求められました。来年度から、そうした活動を助成しょうと考えているようです。

私は学習支援が条件になるのであれば、助成は受けませんとお答えしました。

そもそも、子ども食堂は民間が始めたゆるい活動です。自由に好きにやらせてください。

何度も書きますが、子ども食堂には子どもの貧困問題を解決する力はありません。

効果のない施策に税金を使うことはやめて欲しいと思います。

開店のご相談を受けた際に、学習支援をしたいとおっしゃる方が少なからずいらっしゃいます。

そういう方にはそれは次の段階として考えておきましょうねとお話ししています。

知恵のある人は、子ども食堂をやりながら独自のサービス、コンテンツを考えています。

継続するための方策を考えています。

継続することで独自のサービス、コンテンツが子ども食堂を進化させていきます。

進化することで、新しい社会活動が生まれます。

子ども食堂を広げることが目的のキャンペーン。

子ども食堂に乗っかる、行政、政治家。

子ども食堂が、政治的ポピュリズムのプロパガンダになりつつあるのでは。

最近そう感じています。